日本バレエ協会「海賊」に出演

久しぶりの投稿になります。
国の緊急事態宣言は解除されましたが、新型コロナの感染は終わったわけでは無いので皆さん十分な注意をしての生活をお願いしたいと思います。


振付・演出はヴィクトール・ヤレメンコ氏です。
ウクライナ国立アカデミー・オペラ・バレエ劇場の振付師です。皆さんには元キエフバレエ団といった方がイメージし易いかと思います。
海賊は男性ダンサーの出演者が多数必要なため、日本のバレエ団ではあまり上演されません。また定番のような演出もなく、海外のバレエ団でも様々な解釈、演出で上演されています。
ヤレメンコ氏の演出は、花園のシーンなどプティパの傑作場面は残しつつ、大胆に現代的にアレンジするなど、アカデミックでありながら、エンターテイメント性を失わないドラマティックな構成になっていました。


私が出演した公演のメドーラはヒューストンバレエ団プリンシパルの鍛冶屋百合子さんでした。
アメリカン・バレエ・シアターのソリストだった当時は全米でも話題になったダンサーです。
初共演した感想としては、まずテクニックが基本に忠実、優雅、役に対する解釈力、表現力が卓越している、最後に可愛らしい。バレエダンサーとして大切なのは基本テクニックがしっかりしている事と、プロバレエダンサーとして大切なのは役の解釈力と表現力なんだと改めて感じました。私は還暦を少し過ぎておりますが、鍛冶屋さんから多くの事を学びました。


私はバレエ協会主催の公演で全国合同バレエなど、振付はした事はあるのですが、出演は初めてでした。
長いお付き合いのある先生方、先輩方にお会い出来たり、久しぶりに再会する後輩たちが挨拶に来てくれるなどとても嬉しい事がたくさんありました。
バレエ協会の執行部の皆様方、本当に有り難うございました。